フィンランドの低容量ピル処方・服用体験談

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20歳の時、大学進学を機にフィンランドに移住した。フィンランドに移住する前は、イギリスに2年住んでいたので初めての海外生活ではなかったしわりと落ち着いて生活はスタートした。

 


それでも大学一年生、慣れない環境で体調を崩すことが多かった。それまでは生理痛も酷くなかったし、生理に関する悩みはなかったがその頃急にPMS(月経前症候群)と生理痛が悪化した。年齢と共に生理痛やPMSも変化すると学んだ。ホルモンバランスが変化してるから当たり前だけど、体感して実感した。PMSが特に酷く、腹痛で学校を早退することもしばしば。一度生理前に嘔吐してしまい、「これはおかしい・・・!」と思って病院に行くことにした。

 

でも海外、医療制度も日本と違いどうしようと思っていたら大学に看護師が常在していることを知った。その日のうちに、大学の看護師に生理に関する相談を受けてもらった。

フィンランドでは、生理に関する悩みが3つ以上あるなら低容量ピルをおすすめすると言われた。
私の場合

  • 生理の遅れ
  • PMSによる吐き気・腹痛、気分の沈み
  • 生理痛による腹痛

と生理に関する悩みが3つ以上あったので低容量ピルを試してみようと思った。その意思を伝えると、問診をしてもらってメリット・デメリットの説明を受け、その場で3ヵ月分の低容量ピルを無料で渡された。悩みを相談したその日に、ピルを受け取れると思っていなかったので驚きだった。低容量ピルは合う・合わないがある。3カ月薬を飲んでみて身体に合うようだったら、病院に行き継続、もしくは他の薬を試すことになった。

低容量ピルを飲み始めるにあたって明確に基準があったのはわかりやすかったし、無料ですぐに手に入るのは非常にありがたかった。
私が飲み始めたときは3カ月無料だったが、その後さらにルールが変更され現在ヘルシンキ市では25歳以下の低容量ピルは一年無料だそう。簡単に手に入る、というのは個人の選択肢が増えて非常に良いと思う。(詳しくは下の画像とヘルシンキ市公式ページをご覧ください。)

 

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www.hel.fi

3ヶ月後、病院で医師の問診を受けた。ピルには血栓症などの副作用もあるので、念のため血液検査も。そのまま一年のピルの処方箋をいただいた。そして薬局に行き、身分証明書を見せるとピルを購入出来るようになった。

ピルの値段も、一カ月5€(約600円)と安い。
私は低容量をピルを飲み始めてから、それまであった生理の悩みがほとんど解決されてとても助かっている。腹痛で冷や汗をかくこと、寝込むことが減った。

 

フィンランドの医療制度で低価格でピルを服用出来るシステムは個人の選択の自由があり非常にいいなと思った。生理痛で苦しくても価格が高かったり、中々ピルの使用が難しい日本。日本も女性の選択肢が増えるといいなと思う。

 

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